ジーマグループの儀間紀善会長が死去 87歳 那覇商議所会頭など歴任


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儀間紀善氏

 飲食料品卸売の沖縄県内最大手「ジーマ」(浦添市)グループ会長の儀間紀善(ぎま・のりよし)氏が15日午前8時35分、病気療養中のところ、心不全のため、糸満市内の病院で死去した。87歳。葬儀、告別式は親族で18日に執り行われた。儀間氏は那覇商工会議所会頭、県卸商業団地協同組合理事長などを歴任した。

 1933年生まれ、那覇市久米出身。1954年7月、ジーマ前身の儀間本店に設立社員として入社し、専務取締役などを経て72年に社長就任。94年に社名をジーマに変更、99年~2007年まで代表取締役会長を務めた。創業者の常亀氏の長男で、現社長の仁氏の父。

 83年の県卸商業団地協同組合設立に携わり、2006年まで初代理事長として務め、流通の発展に寄与した。03年~08年、那覇市社会福祉協議会の会長を務めた。藍綬褒章(産業振興功績)、紺綬褒章(私財寄付)、旭日小授章(産業功労功績)などを受章した。

 06年、仲井真弘多氏が知事選に出馬するために那覇商工会議所会頭を辞任したことを受け、会頭代行を経て会頭に就任した。07年の会頭選挙では、国場幸一氏と激しく争い、法廷闘争にも発展した。儀間氏が病気を理由に会頭職を辞任し、立候補を断念した。