ユニオン全店 きょうから離島フェア 島々の魅力発信 第1弾 久米島、伊是名島、伊平屋島


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20日から始まる離島フェアをPRする野嵩商会の仲村知充取締役部長(左から3人目)、萌すの後藤大輔代表(同2人目)、日本トランスオーシャン航空の糸数寛執行役員(右端)ら=19日、那覇市おもろまちの沖縄総合事務局

 新型コロナウイルス感染拡大で地域の特産品販売が打撃を受ける中、スーパー「フレッシュプラザユニオン」を運営する野嵩商会(宜野湾市)は、県内離島の飲食料品を一堂に集めた独自の「離島フェア」を県内全19店舗で展開する。20~22日に第1弾として、久米島、伊是名島、伊平屋島の45品を販売する。店内のモニターやSNSを活用して、離島の観光や特産品、生産者を紹介する情報発信も行っていく。

 鮮魚や車エビ、海ブドウ、ピーマン、カボチャといった農水産物や、みそ、ジャムなどの加工品を販売する。

 久米島産の塩とシークヮーサーを使った「チキンガーリックオリーブオイル弁当」などユニオンオリジナルの総菜や、泡盛「美ら蛍」(米島酒造)の300ミリリットルボトルなどの限定商品も販売する。

 第2弾は5月ごろに、宮古島のフェアを予定している。その後も2カ月に1回程度フェアを開催していく。反響を見ながら、生産者が安定的な販路を持てるように、離島商品の定番化を検討していくという。

 ユニオンでの離島フェアは、沖縄で取れた鮮魚をシンガポールなど海外へ輸出する地域商社の萌(きざ)す(糸満市)が企画し、日本トランスオーシャン航空(JTA)も貨物輸送などに協力する。

 19日に、那覇市の沖縄総合事務局で3者が記者会見して、企画の概要を発表した。野嵩商会の仲村知充取締役部長は「ただ物を売るだけのフェアではなく、離島の魅力も伝えていきたい」と話した。

 萌すの後藤大輔代表は「コロナ禍で暗いニュースしかない中で、できることを模索した。物と人の流れを作っていきたい」と話した。

 同社は、フェアを通じて離島の商品が安定的に那覇に入ってくるようになれば、将来的には離島から海外への販路確立も考えているという。