「沖縄・奄美」の世界遺産登録に向け夢運ぶ JTAがラッピング機でPR


この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠
機体全体にラッピングを施したJTAのボーイング737-800型機=20日午前、那覇空港内

 今夏の沖縄本島北部や西表島の世界自然遺産登録に向け、小中学生が描いた希少生物などがデザインされた日本トランスオーシャン航空(JTA)の「ラッピング機」が20日、那覇空港内でお披露目された。21日から就航する。

 お披露目に合わせ、県が推薦地域の国頭、東、大宜味3村の「やんばる地区」と「西表地区」の小中学生を対象にした図画コンクールの表彰式を那覇空港内で開いた。今回が2回目で、両地区でそれぞれ県知事賞1人、県環境部長賞5人の計12人が表彰された。

 ラッピングが施された機体には、表彰された小中学生の作品が使われ、両地区に生息するヤンバルクイナやイリオモテヤマネコ、カンムリワシなどの希少動物がデザインされた。やんばる地区で県知事賞に選ばれた大宜味村大宜味小3年の大湾光さん(9)は「お披露目会を楽しみにしてきた。今とてもワクワクしている」とあいさつした。

自分で描いた絵がデザインされた機体の前で記念撮影する小中学生ら=20日午前、那覇空港内

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は昨年の世界遺産委員会で「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の自然遺産登録を審査予定だったが、新型コロナウイルスの影響で今年6~7月に延期した。