安間が最優秀選手 バスケWリーグトヨタ自初V プレーオフ 県勢初、チームけん引


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
プレーオフ決勝第2戦 激しいプレッシャーを受けながらインサイドに切り込むトヨタ自動車の安間志織=21日、東京・代々木第二体育館(長嶺真輝撮影)

 21日に東京・代々木第二体育館で行われたバスケットボール女子Wリーグのプレーオフ決勝第2戦で、県出身の安間志織(26)=北谷中―福岡・中村学園女子高―拓殖大出=のいるトヨタ自動車がENEOSに70―60で勝利し、初優勝を決めた。安間はプレーオフの最優秀選手賞(MVP)を獲得し、プレーオフベスト5にも選出された。WリーグのプレーオフMVPを県勢が獲得するのは初めて。

 決勝第2戦で先発ガードとして司令塔を務めた安間は、試合を通してチームを統制。12アシストに加え、チームで最も小さい161センチながら10リバウンドも記録した。20日の決勝第1戦でも両チームトップの20点を挙げ、安定した活躍がMVP受賞で評価された。

 試合終了後、会場でインタビューを受けた安間は「本当にうれしいという感じだけ」とにっこり。昨年12月の皇后杯全日本選手権決勝でENEOSに逆転負けしたことを念頭に「練習からお互い言い合いながらやってきた。結果が出てよかった」と喜びをかみしめた。

 2017年にトヨタ自に入団し、デビュー5年目。今季は先発ガードに定着し、レギュラーシーズンを通して得点やアシストなどで自身最高の数字を残した。全日本選手権でも大会ベスト5に選ばれるなど、著しく成長したシーズンとなった。