キングス、6連勝でマジックナンバーは「11」に 広島に81-71で快勝 第44戦


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琉球―広島 第4クオーター、果敢にアタックしシュートを放つキングスの田代直希=21日、沖縄市体育館(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は21日、沖縄市体育館で広島ドラゴンフライズ(同地区10位)と今季第44戦を行い81―71で快勝した。連勝を6に伸ばし、通算成績は34勝10敗。岸本隆一が個人通算で500回(リーグ3人目)となるスリーポイントを決めるなど勢いに乗った。地区優勝へのマジックナンバーは一つ減って「11」。次戦は24日午後7時5分から長野市のホワイトリングで信州ブレイブウォリアーズ(同地区7位)と戦う。

 選手層の厚さで地区優勝へ向け疾走するキングス。20日の試合は、ジャック・クーリーらがインサイドを攻め立て大量得点したが、この日は田代直希や今村佳太らの外角からの絶妙なシュートタッチで広島を突き放した。

 開始早々から田代の外側からのシュートがさえ渡る。第1クオーター(Q)2分すぎ、左コーナーからフリーで3点弾を決めると続けて右、中央からと次々ネットを揺らす。素早いパス回しで主導権を握り、第1Qは広島に9点しか与えなかった。

 後半は一転、広島の激しいプレッシャーやパス回しが機能し始め、我慢の時間が続いた。終始リードを保ったが、第4Qは一時6点差まで詰め寄られる。オフィシャルタイムアウトの直後、ゴール下に入り込んだ岸本隆一から田代へパスが回ると、この日4本目の3点弾を沈め、嫌な流れを断ち切った。再び息を吹き返したように、見る見る点差を広げ6連勝を飾った。

 シーズン残りの16試合は、タイトな日程が控えるが田代は「怒濤(どとう)の試合ラッシュはタフだが、しっかり準備して臨み最後まで駆け抜ける」と地区優勝に向けて気を引き締めた。


▽Bリーグ1部(沖縄市体育館、1447人)

キングス 34勝10敗
81―71(23―9,24―19,15―21,19―22)
広島 6勝38敗

 【評】前半はキングスが堅守を維持し徐々に点差を広げる。後半は広島に強いプレッシャーを仕掛けられた。得点につながらず苦しい時間が続いたが、田代直希の3点弾や今村佳太のスチールからの速攻など要所で勝利を呼び寄せるプレーを見せ6連勝を飾った。

◆後半苦戦は反省点

 藤田弘輝HC(キングス)の話 20日のゲームと比べて後半苦しい時間が続いたことは反省点。うまくいかない時間帯を減らして、自分たちのバスケができる時間が増えるとどこにでも勝てる。残り16試合はそこを意識してプレーしていく。

◆第2Q以降はリード

 尺野将太HC(広島)の話 試合の入りを意識したが勢いを持っていかれた。そこから盛り返し、第2Q以降の点差ではリードの状況がつくれた。西地区最下位(の広島)と西地区上位の力の差以上のものを選手たちがコートで発揮してくれて、次につながる。