伊江村は75歳以上からワクチン接種 自治体の計画具体化


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 4月12日の週にうるま市と宮古島市を皮切りに始まる新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種について、自治体の計画が具体化してきた。人口規模の小さいうるま市の津堅島では同15日、南城市の久高島では同25日に全住民を対象とした一斉接種が計画されている。配布されるワクチンは量が限られており、高齢者の中でも75歳以上から接種を始める自治体もある。

 政府が4月5日の週に最初に配送するワクチン2箱は、うるま市と宮古島市に届けられる。宮古島市では高齢者施設での接種を優先する方向で調整している。

 4月12日の週に、追加のワクチン10箱が県内に届く。そのうち1箱は伊江村に配送され、村は18日に75歳以上の住民300人を対象に集団接種を計画している。1箱当たり195瓶のワクチンが入っており、1瓶当たり5回の計975回分の接種を見込む。1人2回接種する必要があるため、村は高齢者の中でも75歳以上の2回分に充て、余った分を施設などでの巡回接種に回す。

 南城市では4月24日の接種開始を予定する。約250人が暮らす市の久高島では、25日に一斉接種を実施する方向で調整しており、市と久高区で希望者の数をまとめている。島の診療所と、島外から派遣される計2人の医療関係者で対応する。