第68回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)第3日は22日、アグレスタジアム北谷など2会場で1回戦5試合が行われた。沖縄セルラースタジアム那覇では、首里が那覇に12―11で競り勝った。首里東が那覇工に8―2で勝利。読谷が5―2で西原を下した。26日は2回戦8試合が行われる。
古豪の大激突 大城が決勝点/那覇突き放した首里
古豪の意地がぶつかり合った。那覇―首里は互いに譲らぬ打撃戦となり、三回を終えて4―4の同点。その後も取り合い、六回に首里が11―5にしたが、八回に那覇が追い上げて振り出しに。ここで首里は「もう一段ギアを上げよう」と流れを渡さなかった。
八回裏の首里の攻撃。先頭の松田桂哉が遊撃手の頭を越す安打で出塁すると、犠打に暴投で三進する。打席には六回に2点を加える三塁打を放った大城翔哉。「確実に点を取ろう」と中前に打ち返して決勝点となる貴重な1点を奪った。
伊波琉太郎主将は「チーム力は上がっている。一戦必勝で秋のベスト16を超える」と意欲を見せた。
相手が一枚上手
●那覇 一歩及ばなかったと悔やむ宇垣真暉主将 伝統校同士でライバル意識があった。コロナで今季は首里との交流戦がなく、勝ちたかった。流れを譲らなかった相手の方が一枚上手だった。夏に向けて負けを成長の糧にしたい。