【東京】文化庁は23日の参院沖縄北方特別委員会で、沖縄発の弦楽器「琉球かれん」の授業などでの活用を容認する姿勢を示した。担当者は「琉球かれんのような和音を簡単に表現できる楽器は他にあまりない」と高評価を示した。河野太郎沖縄担当相も「沖縄の文化を背景に生み出されたもので、大勢の人が親しめる。広めていくのは意義がある」と述べ、支援策を検討する考えを示した。
秋野公造氏(公明)の質問に答えた。
琉球かれんは米須清二郎さんが開発した。ギターと大正琴を合わせたような形で、13本の弦で和音を容易に奏でられるのが特徴だ。
文化庁担当者は、楽器の採用は学習指導要領の趣旨を踏まえ、各学校が判断するものとした上で「琉球かれんを活用することは差し支えない」と話した。
担当部内でも演奏を試し「楽器の演奏の経験が多くないものでも十分楽しむことができた」とユーモアを交えて語った。