「予想以上に大きい」 コロナ感染リバウンド 知事、危機感あらわ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
感染予防を呼び掛ける会見で記者の質問に答える玉城デニー知事=24日、県庁(代表撮影)

 県独自の緊急事態宣言終了から1カ月もたたないうちに、新型コロナウイルスの新規感染が急拡大していることを受け、24日に記者会見した玉城デニー知事は「予想以上に大きなリバウンド」と危機感をあらわにした。飲食関連の感染増や、若い世代に感染防止策のメッセージが届いていないことにもどかしさを見せながら、「一番大事なのは、身近な人が声を掛け合うことだと思う」と、県民の協力を強く呼び掛けた。

 3月1日以降、1週間当たりの新規感染者数は第1週が23%増、第2週が42%増、第3週は61%増で、玉城知事は「上がり続けるスピードが半端なく拡大している」と指摘。人の移動が増える年度末、年度初めにこのまま突入すると「とんでもない数の新規感染者数となりかねない」と警鐘を鳴らした。

 職場での会食による感染など、飲食関係の感染が急増しており、「飲み会が最も感染リスクが高いことを我々は既に知っているはずだ」と説明。「会食は4人以下、2時間以内、同居家族など、いつも一緒にいる人で」「感染拡大防止には職場の代表や幹部職員の強いリーダーシップと責任感が重要だ」と訴えた。