センバツ2回戦 具志川商業-福岡大大濠の見どころは?公式戦データから比較する


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福岡大大濠戦に向け、シート打撃で汗を流す具志川商ナイン=24日、大阪市内(提供)

 昨年の秋季九州大会で零封された福岡大大濠の左腕毛利海大を打ち崩せるか。最速140キロながら、内角をえぐるような直球で三振の山を築いてきたエース。被安打率4・96、奪三振率11・57は出場校投手の中でいずれも5番目に位置付ける。この冬習得したチェンジアップなど切れのある変化球も増え、昨秋よりもう一段進化した。

 九州大会では、準々決勝で具志川商(沖縄2位)が福岡大大濠(福岡1位)に0―3で敗れている。ゼロに抑えられた具志川商打線は、積極的にバットを振って早い段階からタイミングを合わせたい。

 1回戦で波に乗った下位打線に加え、上位打線の安打もつながれば好機が大きく広がる。堅守を誇る福岡大大濠に、足で揺さぶりを掛け具志川商のリズムをつくりたい。福岡大大濠は選球眼にも優れており、具志川商は立ち上がりの丁寧な投球も求められる。
 (上江洲真梨子)

ナイン燃える
 

 聖地で白星スタートを切った具志川商は24日、8強入りの懸かる次戦へ向け大阪市の大阪シティ信用金庫スタジアムで打撃練習を行った。昨秋の九州大会で敗れた福岡大大濠との対戦に、ナインは「最高の舞台でリベンジができる」と雪辱に燃える。具志川商の次戦は26日午前11分40分から予定している。

 昨年はエース左腕の毛利海大にチームは5安打、無得点。思うようなゲーム運びができず完敗だった。「あの悔しさを胸に冬のトレーニングを乗り越えた」と語るのは、島袋大地。毛利から2安打放ったが、得点につなげられず悔し涙を流した。次戦に向け「今までやってきたことを26日に全部ぶつける。思い切り振って、自分らしいプレーを見せる」と闘志を前面に出す。

 九州大会で登板した新川俊介は「選球眼も良く、直球に強い。2失点以内に抑え、次こそ勝つ」。全員野球で勝利を引き寄せることを強く誓った。