沖縄のコロナ、病床占有率「蔓延期」に迫る マイク消毒せずカラオケでクラスターも


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスの新規感染者が77人に上った25日、病床占有率は前日より4・7ポイント増えて62・9%となった。
 警戒レベル判断指標が第4段階「感染蔓延(まんえん)期」に上がる70%に迫る。宿泊施設で療養するのは130人、自宅療養は104人で、共に100人を超えた。非コロナ病床は本島中部で100・1%となった。 

 新規感染者は20代が最多の25人、30代が11人で合計36人と約半数を占め、若い世代が多い傾向が続く。70代以上は90歳以上1人を含む5人だった。市町村別では那覇市が15人、沖縄市12人、浦添市10人、宜野湾市9人と中南部に集中している。

 感染経路を推定できるのは31人で、うち飲食が10人、友人知人9人、家族内8人、職場2人、詳細不明が2人だった。

 同日確認された県内137例目のクラスター(感染者集団)は3月9日、那覇市内の飲食店でカラオケをした20~40代の客で男女9人。同じ日に店を利用した二つのグループから4人と5人が15~20日に次々と発症した。
 密閉状態の店内でカラオケをし、消毒していないマイクを共有していた可能性がある。9人のうち2人は県外で陽性が確認されたため県内での確認は7人となる。

 138例目は家族内で7人の陽性が確認された。詳細は未公表。
 県の糸数公保健衛生統括監は「『会食は4人以下、2時間以内、同居家族などいつも一緒にいる人で』をお願いしたい」と訴えた。
 米軍関係では嘉手納基地で9人、普天間基地2人、キャンプ・フォスター4人、トリイ通信施設3人の合計18人の新規陽性が確認された。