辺野古設計変更の不承認を 名護市議会が意見書


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名護市役所(資料写真)

 名護市議会(大城秀樹議長)は25日の3月定例会最終本会議で、沖縄防衛局による、米軍普天間飛行場代替施設建設の設計変更申請を不承認とするよう求める知事宛ての意見書を賛成多数(賛成13、反対11、退席1)で可決した。野党全員が賛成し、公明1人の退席を除いて、与党は反対した。

 意見書では、昨年の12月定例会で、埋め立て地用途変更に限定した市長意見案が否決された後、渡具知武豊市長が3月定例会に意見案を再提案しなかったことについて、「新基地問題を抱える当該自治体の長として無責任だ」と非難した。

 採決前の討論では、岸本洋平氏が賛成の立場で「市長は(移設)問題に向き合わず、早々と意見書を放棄した」と述べた。反対の立場で討論した大浜幸秀氏は「12月の市長意見案は問題なく妥当だったが、野党の反対で否決され県に提出できなかった」として今回の意見書を疑問視した。