原告5347人「国民の被害に向き合った判決を」 第3次普天間爆音訴訟


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米軍普天間飛行場

 第3次普天間爆音訴訟の原告は、過去最多の5347人となった。弁護団は「老いも若きも参加している」と述べ、新たに訴訟に加わった原告は「早く爆音がなくなってほしい」と願った。

 宜野湾市嘱託職員の城間永正さん(67)=市野嵩=の自宅は、米軍普天間飛行場の滑走路延長上にあり、上空を米軍機が頻繁に飛び交う。2017年12月に緑ヶ丘保育園や普天間第二小学校に米軍機の落下物が相次いだことなどから「これ以上、黙っていたら大変」との思いで初めて訴訟に参加した。司法に「国民の被害に向き合った判決をしてほしい」と求めた。

 2次は参加したが、3次訴訟の参加は「最後まで迷った」と話す50代女性=市野嵩=は「声を上げてもどうにもならないと思ったが、子や孫たちに不安な思いをさせたくなかった」と参加理由を語った。04年の沖縄国際大ヘリ墜落事故に触れ「異常でとんでもないことだ。なぜ悲惨な地上戦があった沖縄に基地が集中しているのか」と憤った。