強盗殺人の男に無期懲役 崖から女性落とし267万円奪う 那覇地裁判決


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬

 2019年3月、読谷村の残波岬で知人女性=当時(32)=を岸壁から海に突き落として殺害し、キャッシュカードなどを奪って現金を引き出したとして、強盗殺人と窃盗の罪に問われた宜野湾市の元解体工で無職の男(38)の裁判員裁判で、那覇地裁(大橋弘治裁判長)は26日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

 男はこれまでの公判で、女性に頼まれて殺害したと主張。弁護側は強盗殺人罪ではなく、嘱託殺人罪に当たるとしていた。

 起訴状によると、男は断崖から女性の背中を突き押すなどして海に転落させて殺害した上、女性が管理するキャッシュカード3枚が入った財布を奪った。さらに知人の女=窃盗罪で有罪確定=と共謀し、奪ったキャッシュカードから現金計267万円余りを引き出して盗んだとしている。