部活高2自殺、学校が初の説明会 保護者「外部から意見を」「何が問題か視点ない」


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(イメージ写真)

 コザ高校2年の男子生徒が自ら命を絶った問題で、部活動顧問によるストレスが要因と指摘した第三者調査チームの報告書が公表されたことを受け、同校は26日夜、保護者説明会を非公開で開催した。出席者によると、保護者からは、子どもの人権尊重を求める声や「改善策の策定に外部の意見を取り入れてほしい」などの要望があった。

 同校はこれまで部活動の保護者やPTA役員などに限定して経緯を説明していたが、全校生徒の保護者を対象にした説明会は初めて。

 学校側が報告書の内容や改善策を説明し、保護者の質問を受け付けた。県教育委員会は出席しなかった。説明会は午後7時に始まり、同8時に終わる予定だったが、保護者からの発言が相次ぎ1時間半ほど延長した。

 説明会では、学校側が改善策を記した資料を配布したほか、スクールカウンセラーが子どもの心理状態に関する説明を行い「子どもの変化に気を付けてほしい」などと呼び掛けた。

 参加した保護者の一人は「一方の当事者である学校のみが説明し、県教委が出席しなかったのはおかしいと思う。改善策を聞いても、そもそも何が問題だったのかという視点がないように感じた。先生方が何を考えているのか、学校の生徒が何を感じているのかも分からない」と説明会に対する不満を漏らした。