浦添ふ頭の形状案、調整会議が合意 4月にも那覇軍港の移設協議会開催へ


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那覇軍港移設予定地の浦添西海岸=2020年8月18日、浦添市西洲より撮影

 那覇港浦添ふ頭地区の民港の形状案策定に向けた那覇港管理組合構成団体調整会議(調整会議)は26日、会合を開き、下部組織の浦添ふ頭地区調整検討会議が24日に確認した形状案について合意した。これを受け県と那覇、浦添の両市は30日にもトップ会談を開く方向で調整している。米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市移設計画に関する国と地元の協議会も4月にも開催される見通し。

 那覇軍港は、浦添ふ頭地区に隣接する形での移設が計画されている。移設協議会について、県はこれまで、民港の形状案策定を踏まえ開催されるとの立場を示してきた。

 調整会議の結果を受け、玉城デニー知事は26日、県庁で記者団の取材に応じ、「移設協議会の開催は我々が拒否することではない。スケジュールが示されれば、そのような方向性(開催)になると思う」と述べた。ただ現時点で、移設協議会の日程については示されていないという。

 組合構成団体の各母体が内容を確認することで正式に形状案策定となるが、今回の合意で事実上、形状案が導き出されたことになる。民港の形状案について組合は、案が正式に策定されれば年度内に内容を公表する方針。