沖縄県内の漁業産出額、9年ぶり減 マグロ類とイカ類の価格低下


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 沖縄総合事務局は26日、2019年の県内漁業産出額が前年比2.4%減の210億円だったと発表した。9年ぶりの減少となった。内訳は海面漁業が同6.6%減の119億円、海面養殖業は同3.7%増の91億4700万円だった。

 海面漁業の漁獲量は同130トン増の1万5685トンだったが、産出額の4割超を占めるマグロ類とイカ類の価格が低下したことで全体の金額を引き下げた。マグロ類は同5.1%減の76億円、イカ類は同15%減の17億円だった。養殖業の収穫量は同5602トン減の1万7977トン。モズク類が高水温と日照不足などによる生育環境の悪化で減少し、収穫量を引き下げた。収穫量は減少したが、モズク類の価格が20%増の43億円となり全体の産出額を引き上げた。