具志川が豊見城に競り勝つ 與那嶺が攻守で奮闘 県春季高校野球第5日


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 第68回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)第5日は27日、アトムホーム宜野湾など3球場で2回戦8試合が行われ、16強が出そろった。沖縄セルラースタジアム那覇ではシードの興南が首里に5―4で九回に逆転勝ち、与勝は10―0で南風原に五回コールドで勝利した。アトムホーム宜野湾では糸満が8―1の七回コールドで普天間に勝った。アグレスタジアム北谷では具志川が3―1で豊見城に競り勝った。第6日は28日に3回戦8試合を予定している。


具志川・與那嶺、攻守で奮闘

具志川―豊見城 具志川8回表1死二塁、左中間を破る勝ち越しの二塁打を放つ與那嶺尚成=27日、アグレスタジアム北谷(謝花史哲撮影)

 具志川は八回まで毎回走者を出しながらも1失点に抑え、堅守から攻撃のリズムにつなげた。豊見城は1回戦で昨秋8強の宮古に勝利。その強敵相手にも気負わないプレーに、島袋春樹監督は「野球を楽しむ自分たちらしさを出せた」と奮闘をねぎらった。

 1―1で迎えた終盤八回1死二塁。四回に先制の適時二塁打を放った與那嶺尚成に回った。すぐに追い込まれたが、配球を冷静に分析。「真っすぐで来る」と真ん中に入ってきた直球を振り抜いた。

 秋はチャンスで打てず、悔しさから振り込みを徹底。特にロングティーの時間を増やし「遠くに飛ばす打撃を意識してきた」。打球はイメージ通りに左中間を破り、この日2本目の二塁打となった。

 守りではマスクをかぶって3投手の継投をリード。先発仲本敬登のシュート回転する直球とスライダーを巧みに使い分け、ピンチを切り抜けた。併殺2に外野手のダイビングキャッチなど好守も光った。與那嶺は「次戦もきょうと変わらず一つ一つのプレーを大事に油断せず戦いたい」と堅実なプレーで勝ち上がることを誓った。

 (謝花史哲)