沖縄コロナ、変異株22人確認 過去の陽性者88人から検出 計31人に


この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠
新型コロナウイルスの変異株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 沖縄県は28日、これまでに県内で新型コロナウイルスに感染し、国立感染症研究所に提出した88人の検体から22人の変異株を確認した。11日に県内で初めて変異株が確認されてから確認された変異株は合計31人となる。

 確認された変異株は1月から2月にかけて陽性が判明した検体で、このうち、21例は従来株よりも免疫やワクチンの効果が低下する可能性が指摘されている「E484K」だった。残りの1例は調査中。

 県の糸数公保健衛生統括監は、県独自の緊急事態宣言解除後の感染拡大について「変異株は少しずつ広がっている可能性がある。拡大に直接影響したかは分からない。引き続き監視を強めていきたい」と述べた。

 変異株31人の内訳は、従来株よりも感染力が高いとされ、世界保健機関(WHO)が警戒を強めている「N501Y」が3人、E484Kが27人、調査中が1人。