アスティーダが上場 東京プロマーケット 時価総額9億7545万円


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琉球アスティーダスポーツクラブの上場を記念し、鐘を鳴らす早川周作代表=30日、東京証券取引所

 【東京】卓球Tリーグの琉球アスティーダを運営する琉球アスティーダスポーツクラブ(中城村、早川周作代表)は30日、東京証券取引所傘下の機関投資家向け市場「TOKYO PRO Market(東京プロマーケット)」に上場した。初値は700円を付けた。早川代表は取材に対し、東証が新興企業向け市場「マザーズ」を再編して立ち上げる「グロース」や、福岡証券取引所が開設する「Qボード」へ、2023年をめどに上場を目指す考えを明らかにした。

 東証関連市場へ上場する県内企業は7社目。プロスポーツチーム運営企業としては国内初となる。同社の発行済み株式総数は139万3500株で、時価総額は9億7545万円となった。

 スポーツや合宿に使える施設整備に投資を進めるほか、4月中に新チームを立ち上げる方向で準備を進めているとした。

 早川代表は「資本金100万円で立ち上げた会社が、3年でこれだけの時価総額になった。加速度的に成長し、沖縄の皆さんに元気をお届けしたい」と語り、時価総額を5年後に50億円、12年後に100億円を目指す考えも示した。

 アスティーダは18年に設立。プロチーム運営を中心に、卓球スクール事業やヘルスケアセンター、飲食店の「スポーツバル」の運営など、スポーツを核に幅広い事業を展開している。

 20年12月期決算は売上高が3億9800万円、当期純利益は500万円。21年12月期は売上高が5億100万円、純利益3200万円を見込んだ。