米軍の重機つり下げ飛行、読谷村議会が抗議決議


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米軍のつり下げ飛行訓練への抗議決議と意見書を可決した読谷村議会

 【読谷】読谷村議会(伊波篤議長)は31日、米陸軍トリイ通信施設で23日に在沖米海兵隊のCH53大型輸送ヘリコプターがフォークリフトをつり下げて飛行したことに対する抗議決議と意見書を賛成多数(賛成14、反対4)で可決した。本島南部からの土砂採取計画の断念を求める意見書も賛成多数(賛成14、反対4)で可決した。

 つり下げ訓練への抗議決議は、昨年2月に鉄製の物体をつり下げて同基地から射撃場に向かっていたCH53が、海上に物体を落下させる事故があったことを挙げて「原因が究明されないまま、同型機でフォークリフトの吊り下げ輸送を強行する行為は断じて許されない」と指摘した。

 その上で(1)つり下げ訓練の中止(2)日米地位協定の抜本的改定-を求めた。

 南部の土砂採取に関する意見書は(1)南部からの土砂採取計画の断念(2)政府が主体となり遺骨収集する-を求めた。

 宛先はつり下げ訓練への抗議決議が駐日米国大使、在日米軍司令官など。南部からの土砂採取反対の意見書は首相、防衛相など。