パルコ前付近を大幅縮小 浦添ふ頭の民港部分、那覇港管理組合が形状案


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那覇軍港移設予定地の浦添西海岸。正面左側の白い建物がパルコシティ=2020年8月18日、浦添市西洲より撮影

 那覇港の港湾計画改定に向けて、那覇港管理組合(管理者・玉城デニー知事)は31日、那覇港浦添ふ頭地区に整備する民港の形状案を発表した。現在の貨物取り扱い状況や、自然のイノー(礁池)を可能な限り残す方向性を踏まえ、埋め立て面積を現行計画より約33ヘクタール減の約109ヘクタールに縮小した。既存の物流施設とつなげて南側に集約する。

 新たな形状案では、貨物岸壁などを整備する「物流空間」は約77ヘクタール、マリーナやビーチなどを整備する「交流・にぎわい空間」は約32ヘクタール。形状案は同組合と構成団体である県、那覇市、浦添市が26日に合意した。

 日米両政府は、米軍那覇港湾施設(那覇軍港)を浦添ふ頭地区に移設することを決定している。今回まとめた民港の形状案を踏まえ、政府が那覇軍港代替施設の配置案を作成する。

 昨年2月の那覇港管理組合議会で、同組合の田原武文常勤副管理者は「港湾計画の改定は那覇軍港の配置が確定してから約20カ月後を見込んでいる」と答弁している。