沖銀、日本最大級クルーズ船の建造に参画 30行で資金提供


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郵船クルーズが計画する新造客船のイメージ画像

 沖縄銀行(山城正保頭取)は2日、郵船クルーズ(NYKC、坂本深社長)が計画する、日本船籍最大級の新造客船建造プロジェクトへの参画を発表した。建造資金を提供する金融団のメンバーに加わり、3月26日にNYKCと融資契約を締結した。金融団は地方銀行を中心とした30行で組織し、融資総額などは非公表としている。

 沖縄銀行はプロジェクト参画について「県内の観光資源、特産品などに関する情報発信や、クルーズ船誘致による経済波及効果などの取り組みを通じて、地域経済への貢献が期待できる」としている。

 NYKCの発表によると、新客船の建造費用はアンカー・シップ・パートナーズの船舶投資ファンドで調達し、多数の日本の地方銀行が参画している。新造船は5万1950トンで、2025年の完成を予定している。

 NYKCはラグジュアリー客船「飛鳥Ⅱ」などを運航し、日本各地の周遊クルーズや、日本船籍で唯一となる世界一周クルーズも実施している。