新入生へ、中学生活楽しんで 宜野湾・真志喜中生徒とPTA 紹介動画を作って配布


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吹奏楽部の練習場所を訪れ、様子を撮影する池原康二さん(前列左)と上原健太郎さん(同右)=3月15日、宜野湾市の真志喜中学校

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中学生活の様子を分からないまま入学する新1年生向けに、宜野湾市立真志喜中学校の生徒会とPTAはこのほど、生徒会や部活動を紹介する動画を作成した。収録したDVDは3月19日、新入生がいる大山、はごろも、大謝名の3小学校へ配布した。

 同中では2月、入学生と保護者向けに入学説明会があった。しかし例年ある生徒会と部活動の紹介、校内見学は、コロナ禍で密を避けるため見送られた。

 自身も同中8期生で、昨年5月からPTA会長を務める池原康二さん(49)は「真志喜中を見ないまま入学するのはよくない」と発起。元ウェブデザイナーの技術を生かして学校に動画作成を提案し、3月から活動が始まった。

 池原さんが撮影・編集し、生徒会長でサッカー部副キャプテンでもある上原健太郎さん(14)が約20ある部活動を回って紹介する。球技の部活動なのにボールがない、部長がいないといったハプニングもそのまま一発撮りし、ありのままの真志喜中を伝える約30分の動画となった。

 生徒会副会長でもある比嘉ほのかさん(14)は部長を務める吹奏楽部の紹介で「部員が劇的に減ったので、劇的に増えてほしい」とPRした。池原さんは完成に胸をなで下ろしつつ「新入学生が入学する時の不安を解消したかった」と振り返った。