サッカー明治安田J2の第6節は3日、3試合を各地で行い、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで大宮アルディージャと戦い、0―0で引き分けた。チームの開幕連勝記録は「5」で途切れた。5勝1分けで勝ち点は16。今季初の首位に立った。5連勝中のアルビレックス新潟の6節は4日に行われる。次戦は11日午後2時から、茨城県のケーズデンキスタジアム水戸で水戸ホーリーホックと戦う。
(1)タピスタ
琉球 5勝1分け(16)
0―0(0―0,0―0)
大宮 2勝1分け3敗(7)
▽観客 2749人
【評】大宮は入念に琉球対策を練っていた。出足の早いプレスや素早いサイドへのスライド、中盤でのパスカットを受け、琉球は思い通りの攻撃ができなかった。終盤は相手の疲労もあり琉球がボールを保持したが、引いた守備を最後まで崩すことができなかった。
連動遅れ 相手守備崩せず
「勝ち点1を取ったというより、2を失った試合」。最後まで守備を崩せず、樋口監督はそう悔やんだ。
ゴールには結びつかなかったが、大宮の琉球対策を乗り越えようと、次々と仕掛けた。出足の早いプレスにはGK田口潤人がロングボールを送ったり、DF岡﨑亮平がくさびのパスを通したりと、懸命に自陣から組み立てた。
さらには中盤の底にいたボランチ上里一将が、高い位置でボールに絡んだ。「後方でのボール保持はできる。次のステップに行くために、前の選手にワンタッチでボールを出したかった」と意図を話した。
守備は、ペナルティーエリアに進入された前節から改善。知念哲矢らセンターバックが連動してスピードのある相手に裏を取らせず、シュートは3本のみに抑えた。GK田口は「誰がプレッシャーをかけるかが味方で意識されていた」と手応えを語る。
ただ、今回は攻撃のつなぎの場面で守備の寄せが早く、ボールを失う場面が多かった。
上里主将は「圧倒的にワンタッチが少ない。攻撃のリズムが生まれなかった」と課題を挙げた。攻撃面のブラッシュアップが求められる。
(古川峻)
無得点は反省
樋口靖洋監督(琉球)の話 同じような戦い方をする相手と予想通りミラーゲームになった。お互いに守備を崩しきれず、引き分けは妥当と言える。攻撃的サッカーを掲げていて無得点は反省しないといけない。ゴール前でチャレンジする回数が少なかった。
前半は思い通り
岩瀬健監督(大宮)の話 狙いとするハーフラインの越え方やスペースに入るというトライを選手が続けていた。守備も前半は狙い通りできた。現地入りしなかった選手も含めて琉球戦へ準備してきたことが数多く見られた。だからこそ勝ち点3を取りたかった。