キングス連勝8でストップ SR渋谷に85-96 ファウル続き劣勢に 第47戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは3日、東京の青山学院記念館でサンロッカーズ渋谷(東地区5位)と今季第47戦を行い、85―96で敗れた。連勝は8でストップし、通算成績36勝11敗。西地区首位のまま。地区優勝へのマジックナンバーも「8」で変わらない。新型コロナウイルス検査で陽性判定が出た並里成は既に隔離解除となっているが、この試合もコンディション調整のため欠場した。次戦は4日午後2時5分から、同会場で渋谷と対戦する。

▽Bリーグ1部(青山学院記念館、1442人)
SR渋谷 32勝17敗
 96―85(17―20,26―26,27―20,26―19)
キングス 36勝11敗


相手にフリースロー31本

キングス―SR渋谷 第2クオーター、速攻からシュートを決める牧隼利=3日、東京の青山学院記念館(Bリーグ提供)

 勝負どころはオフィシャルタイムアウト明けに訪れた。試合時間は残り4分59秒、1点を追うキングス。プレー再開と同時に相手の強いプレッシャーを受けてボールを失い、好守で活躍していた田代直希主将が4つ目のファウルを犯す。さらに攻撃時にもファウルが吹かれ、4分以上を残してコートを去った。

 その後も攻撃時のミスからファウルを取られる悪循環に陥った。これまで並里成と小野寺祥太を欠き、10人での試合が続いてきた。激しい守備が持ち味の渋谷と序盤から熱戦となり、藤田HCは「2人いない中で、ちょっと力尽きた感はある」と人繰りの難しさを吐露した。

 ただ田代は「頑張りもしないで、手を出してファウルを吹かれたことがチーム全体ですごく多かった。与えたフリースローの多さにつながってしまっている」と自他に厳しい。96失点という数字をいかに下げるかを次戦に向けた課題に挙げた。

 一方、連勝中はリーグ下位との対戦も多かったキングス。田代は「最近は1点を争う展開はなかなかなかった。この負けから学ぶことは多いし、僕たちにとってはいい薬になる」と前向きに敗戦を捉えていた。


攻守を修正する

 藤田弘輝HC(キングス)の話 予想していた通り、タフでフィジカルな試合だった。守備を修正して、攻撃も少し整理して次戦に臨みたい。選手たちはタフなゲームをよく我慢して戦ったと思う。