紅型や革職人、縫製…職人の輪「新歩」見せます 「琉球アーティスト」12組が出店


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職人の思いが込められた衣装を着てランウェイを歩く関係者=4日、那覇市の琉球新報社

 沖縄の職人や芸術家らによる団体「琉球アーティスト」が4日、那覇市泉崎の琉球新報社でイベント「沖縄の職人の輪をつなぐ」を開催した。紅型や革職人、縫製をなりわいとする人など、12の個人・団体が出店した。商品の展示・販売や、首里織などの体験コーナーを通し、手仕事の魅力を伝えた。新報アートルネッサンス「新歩の時」の一環。

 県工芸振興センターの紅型研修修了生が2017年ごろに立ち上げた工房「紅型琉華布(るかふ)」は、紅型のポケット手作りキットなどを展示・販売し、色差しの実演をした。琉華布の青沼依子さん(42)=那覇市=は「商品がある程度そろい世に出そうとしていたときに、コロナが流行した。販売方法を悩んでいたため、イベントは良いきっかけになった」と話した。

 ファッションショーも開かれ、琉装の一種・ドゥジン(胴衣)などの出展品をまとったモデルが華麗にランウェイを歩き、来場者を沸かせた。首里織の体験コーナーでポーチを作った伊藤蒼さん(9)=東京都=は「難しかったけどとても楽しかった。祖父へプレゼントする」と笑顔を見せた。