キングスM7「前日の仕返し」渋谷に101―87 相手ビッグマンのファウル誘発 第48戦


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キングス―SR渋谷 第2クオーター、シュートを決めるキングスのキム・ティリ=4日、東京の青山学院記念館(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは4日、東京の青山学院記念館でサンロッカーズ渋谷(東地区5位)と今季第48戦を行い、101―87で勝利した。通算成績は37勝11敗で西地区首位のまま。地区優勝に向けたマジックナンバーは一つ減って「7」。新型コロナウイルス検査で陽性判定が出た並里成は既に隔離解除となっているが、この試合もコンディション調整のため欠場した。次戦は4月14日午後7時5分から、愛知県の豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックスと対戦する。

 第2クオーター(Q)残り3・6秒。左コーナーでパスを受けた岸本隆一がブザービーターでリングを射抜いた。キングスにとって、これが前半だけで9本目の3点弾。前線から積極的にダブルチームを仕掛けてくる渋谷の守りをパス回しでかわし、高確率でシュートを沈めて9点リードで折り返した。

 後半も攻撃の手を緩めない。ドウェイン・エバンスを中心にドライブでインサイドを攻め立て、相手ビッグマンのファウルを誘発。この日、35本中30本を沈めたフリースローを中心に着実に差を広げていく。

 第4Qの中盤までに渋谷の外国人2人が退場となって勝負あり。藤田HCは「昨日やられた展開を僕らがやった」と選手を誇った。

 13得点、7アシストでけん引した田代直希主将は、3本決めた3点弾について「パスが良すぎた。打っただけ」とにこり。「日本人選手が(相手外国人に)強くコンタクトすると決めていた。うまくできた」と守りの修正を勝因に挙げた。

 今後は大阪や名古屋など西地区上位との対戦も多い。

 岸本は「強度の高いチームは一瞬でも気を抜くと大変。次節以降に生かしたい」と気合を入れた。


▽Bリーグ1部(青山学院記念館、1509人)
キングス 37勝11敗
 101―87(22―24,25―14,26―17,28―32)
SR渋谷 32勝18敗

◆試合の強度高かった

 藤田弘輝HC(キングス)の話 前日は守備の強度が低いのに最後のシュートに手を出してファウルが吹かれたりしていたけど、この試合は強度が高かった。今後は強いチームとの対戦が続くので、自分たちのスタンダードをつくれるように取り組みたい。