絵本「思い出の湧き水」八重瀬の文化や昔話を紹介 琉大生ら作成


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絵本をまとめた、プロジェクトチームチームアクアの(左から)仲間綺さん、宮崎秋穂さん、久保慶明准教授、古堅はるかさん、伊藤恩希さん

 【八重瀬】八重瀬町の湧き水についての絵本「思い出の湧き水」が地域の児童館などで活用され、子どもたちが地域の歴史などを知る機会となっている。絵本は「地域共創型学生プログラム(ちゅらプロ)」という課外プロジェクトで琉球大学の学生4人とサポート教員1人の計5人がまとめた。このプロジェクトチームはメンバーの宮崎秋穂さんの(A)、久保慶明准教授の(K)、伊藤恩希(うんひ)さんの(U)、仲間綺さんの(A)、古堅はるかのさんの(H)、5人の頭文字をとってチームAKUAH(アクア)とした。

 八重瀬町には豊富な湧き水・地下水が存在する。しかし近年、地下水が汚れてきているといわれている。この貴重な水資源や、それに関連する文化や歴史を継承していくためにできることは何だろうかと考えた。

八重瀬町の湧き水についての絵本「思い出の湧き水」

 2017年に琉大が行った「大学生の水に関する意識調査」を参照したところ、小学校から高校までの間に地下水について学ぶ機会が少ないことが分かった。プロジェクトメンバーはそれを踏まえ、湧き水の昔話を集めて絵本を作成し湧き水を知るきっかけをつくりたいと考えた。

 19年1月、八重瀬の湧き水の昔話と関連する文化や歴史を集めた絵本を作ってプロジェクトを終了した。

 プロジェクトの成果として八重瀬町友寄や具志頭の児童館などで子どもたちに読み聞かせもした。さらに八重瀬町内の小学校(4校)と中央図書館にこの本を寄贈した。

 問い合わせはteamakuah@gmail.comまで。
 (喜屋武幸弘通信員)