「女性ゼロの議会」なくそう 狩俣元県議ら「目指す会」が支援へ クオータ制も求める


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女性議員ゼロ解消に向けた活動などを発表する「クオータ制で女性議員増をめざす会」の(右から)渡嘉敷喜代子氏、狩俣信子共同代表、伊江玲美氏、新川美由紀氏=7日、県政記者クラブ

 政策決定の場への女性進出を後押ししようと、「クオータ制で女性議員増をめざす会」が2月末に発足した。共同代表の狩俣信子元県議らが4月7日、県政記者クラブで記者会見し、現在、女性議員ゼロの県内12町村での女性議員当選を目指すことを発表した。また、候補者や議席の一定割合を男女に割り当てるクオータ(quota=割り当て)制の導入を国会などに求め、衆参両院議長や玉城デニー知事、赤嶺昇県議会議長、県内各政党宛てに要請書を3月8日付で提出したと公表した。

 同会の共同代表には、狩俣氏のほか、東門美津子元沖縄市長が共同代表に就いた。現在、メンバーは12人で、出馬に関心のある女性の支援などに取り組んでいく。

 県内では現在、伊江村、東村、恩納村、伊平屋村、多良間村、渡嘉敷村、渡名喜村、座間味村、南大東村、北大東村、与那原町、与那国町の議会に、女性の議員がいない。

 狩俣氏は、離島の町村部などに女性議員がいない傾向があると指摘し、「まず、ゼロをなくしていきたい」と訴えた。会として、4月18日投開票の与那原町議選での女性候補者の応援などに取り組むと説明した。

 また、要請書では、国会で、男女平等を実現するためにどちらの性も40%を下回らないようなクオータ制の導入を実現するよう求めた。県知事や県議会議長に対しては、全国知事会や全国議長会で導入の早期実現を国会に要請することや、県の条例によるクオータ制導入の検討を要望。各政党には、候補者がどちらの性も40%を下回らないよう配慮することなどを求めている。