瀬長島付近の海水はPFOS基準値下回る 空自泡消火剤流出で県が調査


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 航空自衛隊那覇基地から泡消火剤が流出した事故で県は8日、有害性が指摘される有機フッ素化合物の一種PFOS(ピーフォス)やPFOA(ピーフォア)に関する調査結果を公表した。県は3月12日に、瀬長島海中道路の豊見城市側の海域3カ所で海水を採水した。3カ所全てで、国が定める暫定指針値(PFOSとPFOAの合計が水1リットル当たり50ナノグラム)を下回った。

 検出した最大値はPFOSが1リットル当たり4・3ナノグラム、PFOAが同1・0ナノグラムだった。3月12日は航空自衛隊那覇基地も同様の場所で採水したが、7日に同基地が発表した調査結果では、不検出となる場所もあった。PFOSなどを検出した場合の報告下限値は、県が1リットル当たり0・1ナノグラム、航空自衛隊那覇基地は同5ナノグラムだった。