キッチンカー業者がキリ学に寄付 大学出店の取り組み広がる


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沖縄キリスト教学院大学・同短期大学の金永秀学長(中央)に寄付金を託したトータル・フード・プランナーの田村香正社長(右)とマスクケースを寄贈した沖縄銀行の青木淳さん=3月30日、西原町の同大学

 トータル・フード・プランナーの田村香正社長は3月30日、沖縄県西原町の沖縄キリスト教学院大学・同短期大学を訪れ、キッチンカーの売り上げや土地利用料の一部を同大学に寄付した。

 新型コロナウイルスの影響で学食を提供する業者が撤退したことを受け、昨年10月から同大学にキッチンカーが出店している。キッチンカーの取りまとめ役は同社が担った。大学側に支払うべき土地利用料は免除されており、今回の寄付金に充てた。田村社長が「学生らの教育に役立ててほしい」と考え、今回の寄付となった。

 田村社長は「コロナ禍で出店場所が激減している中、大学に出店できて各社が喜んでいた。同大の取り組みを見て大学への出店が増えてきている」と話した。

 同大学の金(キム)永秀(ヨンス)学長は「何度か利用したが、大変助かっている。今年は3密を避けて授業を継続していきたい」と感謝した。キッチンカー事業に関わった沖縄銀行坂田支店は同日、新入生のお祝いコメントを入れたマスクケース300枚を同大学に寄贈した。