収集ごみを現地で処理 「美ら村」が恩納村で海岸清掃 


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
海岸で拾ったゴミを小型焼却炉で処理するトマス技術研究所のスタッフ=3月28日、恩納村の谷茶ビーチ

 【恩納】県内にウミガメの自然保護区設置を目指す、海岸保全団体「美ら村」は3月28日、恩納村の谷茶ビーチのビーチクリーンを実施した。200人を超える国内外の参加者が集めたごみの一部は、移動式の小型焼却炉「モバイルチリメーサー」で処理された。ごみ拾いから処理まで、現地完結型を目指す取り組みとなった。
 本企画はオキライフ、OISTエコクラブと合同で実施した。在沖米国商工会議所などから支援があった。清掃に参加したクリス・ネズビットさん(41)は「世界中の人々で助け合って、非常に良い取り組みだ」と語った。
 チリメーサーはごみを高温処理してダイオキシンを大幅に抑えることができ、煙も出ないので近隣住民への影響も少ない。ごみは役場職員が処理することが多く、開発したトマス技術研究所の織茂誉士夫さんは「少しでも負担軽減につながったらいい」と述べた。
 オキライフと毎月合同で海岸を清掃している美ら村のカール・バスティアン代表(45)は「ウミガメを保護するためにも、きれいな海を未来に残したい」と力を込めた。