沖縄で米国型コロナ変異株 検疫外で国内初確認 米軍由来かは「報告がない」


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新型コロナウイルスの変異株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 米カリフォルニア州で主に検出される新型コロナウイルスの変異株が3月下旬に、検疫外では国内で初めて沖縄県内で見つかっていた。国立感染症研究所(東京)が7日、ホームページで公表した。同研究所によると、日本の検疫では、これまで米国やメキシコからの入国者で16例検出していた。

 一方、沖縄県は9日、従来のウイルスよりも感染力が強いとされる「N501Y」の変異を持つ感染事例がこの1週間で20件見つかったと公表した。感染力が、従来のウイルスより70%程度強い可能性が高いと報告されている英国型かどうかは、現在調査中。

 玉城デニー知事は9日午前の記者会見で、「どのような変異株であっても、拡大を食い止めなければならない。引き続きどのような対策が取れるのかについても県の対策本部会議で検討したい」と述べた。米国由来の変異株について、米軍に対して検査を求めるかという質問に、「私のところには米軍由来かどうかということは報告されていない。かかる状況になるとすれば当然、米軍に対しても変異株の検査などもしっかり行うよう求めていきたい」と述べた。