屋比久五輪代表 レスリング県勢初 グレコ77キロ、アジア予選準V


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
男子グレコローマン77㌔級準決勝で勝利し、五輪代表に決まった屋比久翔平(右)=アルマトイ(世界レスリング連合の配信動画より)

 9日にカザフスタン・アルマトイで開幕したレスリングの東京五輪アジア予選で男子グレコローマンスタイル77キロ級に出場した屋比久翔平(26)=浦添工高―日体大―日体大大学院出、ALSOK=が準優勝し、東京五輪の代表に決定した。2位までの五輪出場枠を獲得し、日本レスリング協会の選考基準を満たした。県勢がレスリングでオリンピックに出場するのは初めて。

 77キロ級には9人が出場。屋比久は1回戦でカタール選手、準々決勝でタジキスタン選手を下し、出場枠の懸かる準決勝は2019年のアジア選手権72キロ級2位の中国選手と対戦した。第1ピリオドは2―2で並んだが、最終第2ピリオドで押し倒すなどして6―2で快勝。決勝はキルギス選手に3―7で敗れた。

 16年のリオ五輪ではアジア予選と世界予選で敗退し、苦い経験をしていただけに「5年前はすごく悔しい思いをした。その時の屈辱を晴らせた」と達成感をにじませた。五輪本番に向け「一つ二つレベルを上げて、金メダルを取りに行きたい」と力強く語った。

 東京五輪のレスリング競技は8月1~7日に千葉市の幕張メッセで行われ、グレコローマン77キロ級は2、3の両日に全日程を実施する予定。県勢で東京五輪出場を決めたのは、男子空手形の喜友名諒(興南高―沖縄国際大出、劉衛流龍鳳会)、男子自転車ロードレースの新城幸也(八重山高出、バーレーン・マクラーレン)に続き3人目。