名護市辺野古の新基地建設に反対する市民団体は9日、新基地建設に伴う沖縄防衛局のサンゴ類移植申請を巡って県が国を相手に起こした訴訟に関し、国を勝訴とした福岡高裁那覇支部の判決を破棄し、公正・中立な審理を行うよう求める1891団体の署名を最高裁判所に提出した。同日夕、最高裁前で集会が開かれ、新基地建設を阻止していくことを改めて決意した。
要請書では高裁判決について「異常極まる判決」と批判。地方自治体の自主性・自立性を奪うもので、行政の違法行為の追認は三権分立を破壊することなるとして「許せない」と強調した。
集会で一坪反戦地主で名護市出身の青木初子さん(73)は「最高裁は人権、日本の民主主義の、最後のとりでだ。公平に真実に基づいて裁判してほしい」と訴えた。