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本部町の老舗餅屋「誠もち店」(比嘉誠社長)は創業60年を機に、県内の子ども食堂に自社商品を無償で配布している。商品の「まる焼き紅芋」を、県内の子ども食堂60カ所に1カ所あたり60個配布予定。比嘉社長は「私の子どもは、放課後こども教室(まなび舎いずみ)でお世話になった。恩返しのために提供したい」と語った。
月に1度、子どもたちにお弁当を作る「ありんくりん」(今帰仁村上運天)を3月28日に訪れ、初めて配布した。同施設の仲宗根常子さん(55)は「お菓子が一つあるだけで全然違う。ありがたい」と感謝した。まる焼きは半年間冷凍保存が可能だ。
まる焼きは長野県のおやきを参考にしており、米粉を使った餅の中に具材を包み込んでいる。昨年、コロナ禍で大量の在庫が出た時は、多くの県民が力になってくれたという。
子どもたちにまる焼きを直接手渡した比嘉社長は「笑顔を見ただけで元気になる」と喜んだ。
まる焼きを希望する団体は4月中受け付けており、配布は2022年3月までを予定している。応募条件は県内で不特定多数の子どもたちに、定期的に食事を提供していることなど。応募や問い合わせは同店の比嘉藍子さん(電話)090(6861)0819。