ミャンマー国軍の「弾圧反対」 名護で有志70人が道ジュネー


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ミャンマー国軍による市民弾圧に抗議し練り歩く参加者=10日夕、名護市

 【名護】ミャンマー国軍による弾圧に抗議し同国民に連帯しようと、名護市の辺野古新基地建設に反対する市民有志が10日夕、同市内を練り歩く「キャンドル道ジュネー」を開催した。約70人が参加し、名桜大のミャンマー人留学生2人と共に「弾圧反対」「ミャンマーの現状に関心を持とう」と訴えた。

 ミャンマーでは2月1日に国軍がクーデターを起こし、2011年3月の民政移管から10年足らずで軍政が復活した。国軍はクーデターに抗議するデモ参加者や市民を銃撃し、弾圧による死者は6日現在で581人に上る。

 道ジュネーの参加者は、「アジアの平和なくして沖縄の平和もない」と書かれた横断幕を掲げ、ペンライトなど光る物を手に名護市役所からひんぷんガジュマルまで約1キロを歩いた。

 ミャンマー出身で名桜大3年のアウン・リン・ゾウさん(29)は「経済力のある日本の発言力は大きい。日本政府はミャンマーのために行動を起こしてほしい」と求めた。呼び掛け人の一人の仲本興真さん(73)=名護市=は、新基地反対の民意が国に無視されてきたことに触れ「ミャンマーの現状はひとごとではない」と語った。