カマチョ氏が知事に初当選 ボリビア・サンタクルス県


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 ボリビアの全9県で3月7日、県知事選挙の決選投票が実施された。沖縄県と姉妹・友好都市の関係にあるサンタクルス県では、ルイス・フェルナンド・カマチョ氏(42)が55・4%以上を獲得して初当選した。

 カマチョ氏は1979年生まれ。サンタクルス県出身。実業家、弁護士として活動してきた。2019年にはサンタクルス市民委員会の委員長を務めた。同年10月の大統領選挙の、モラレス大統領の不正疑惑では、先頭に立って大統領辞任を求める全国規模の抗議を展開した。県知事選では、ワクチン接種など新型コロナウイルス対策、学校に無料Wi―Fi設置のほか、7万人の雇用創出など経済政策を掲げた。

 サンタクルス県には現在、約1300人の県系人が住む。県都サンタクルス市はラパスに次ぐ第2の都市とされ、ボリビアの商業の中心地と呼ばれる。中でも沖縄県系人移住地「コロニア・オキナワ」は大豆や小麦、米など大規模農業で経済発展に大きく貢献し、1992年に沖縄県と姉妹・友好都市提携を結んだ。

(安里玉元三奈美通信員)