比嘉が県勢トップ13位 寺西が初優勝 金秀シニアゴルフ最終日


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 ゴルフの国内シニアツアー開幕戦「金秀シニア沖縄オープンゴルフトーナメント2021」の最終日は10日、名護市のかねひで喜瀬CC(シニア6862ヤード、スーパーシニア6326ヤード、いずれもパー72)で行われ、シニアは通算6アンダーの138で寺西明(安原HD)が初優勝した。県勢首位は3オーバー、147で13位の比嘉勉(アコーディアかずさ)だった。通算4オーバーで18位に浮上した仲村達也(かねひで喜瀬)がで2年連続4度目ローアマに輝いた。


好機に備え 怠らず 比嘉耐える

9番 アプローチショットを放つ比嘉勉=10日、名護市のかねひで喜瀬カントリークラブ(大城直也撮影)

 出だしの1番で1メートルもないパットを外し、3、4番でもボギーと苦しんだ比嘉勉。6番で約5メートルのパーパットを沈め、小さくガッツポーズ。「あれを外せばその後、ボギーが増えていた」という勝負どころをおさえて流れを変えた。

 7番で降り気味のパットを軽く打って数センチの位置につけ、8、9番では10メートル以上のアプローチをうまく寄せた。いずれもパーではあったが「持ちこたえた」と調子を戻したように見えた。

 しかし14番。「確信を持って打った」という5メートルのバーディーパットでラインを読み間違える。3パットでボギーとなり「悔しかった」。以降はグリーンの硬さから想像以上に球が跳ねてオーバーもあり、伸ばせず。ただ、最後に18番のアプローチをバックスピンさせ、イーグルを奪いかけて観客をうならせる見せ場も。

 今回は初日5位で優勝の可能性も見えた収穫もあり「チャンスに備えて日々鍛錬を怠らないようにしたい」と次戦に備える。

(古川峻)


前半ギア 寺西初V シニアに「夢」を

シニアツアー開幕戦を制した寺西明

 初日2位の寺西明はアウトスタートの前半に4バーディーで一挙にトップに躍り出た。後半に追い上げられる中、14番でボギー。これで「スイッチが入った」とその後は手堅くパーセーブして、2打差で優勝を決めた。「差をつけて勝てたのは自信になる」と喜んだ。

 2月と3月に組んだ沖縄合宿が功を奏した。選手が一様に口にした芝の硬さは気にならなかった様子で、ショットもまとまった。強風にも「合宿でもっと強い中でやっていた」と意に介さず。昨季の賞金王は「真価が問われる年」と位置付けるシーズンの開幕戦で優勝した。「プロとしてシニアに夢を与えたい」と意欲を見せた。