沖縄で初、宮古島でワクチン接種 高齢者施設の35人に


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
宮古島市内の高齢者施設「グループホーム来間」でワクチン接種を受ける高齢者=12日午後、宮古島市下地来間(代表撮影)

 高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が12日、沖縄県内で初めて宮古島市で始まった。市内2カ所の高齢者施設で35人が接種を受けた。市は高齢者施設利用者に優先接種する方針で、22日までの10日間で保管する1箱195瓶(約975回分)を接種する。

 接種したワクチンは米製薬大手ファイザー社製。市によると第2便が26日の週に到着を予定しており、市内高齢者施設利用者の約千人は今月中に接種が完了する見込み。一般高齢者は5月中旬以降になる見通しで、市の担当者はすでに配布を開始した接種券の保管を呼び掛けている。

 12日、下地来間(来間島)の高齢者施設「グループホーム来間」では同施設を運営する下地診療所の打出啓二院長が全入所者9人と65歳以上の職員2人の計11人に接種した。一人一人問診票を確認しながら「ご飯はきっちり食べましたか」などと入所者の体調を確認し、利き腕ではない腕に注射した。90代の女性は「針を刺した時だけ少し痛かった。早く注射を打ってもらえてありがたい。具合も悪くなっていない。新型コロナは怖いので注射を打つことで安心して施設も利用できる」と話した。