台湾海峡の安定と重要性を確認 防衛相、米司令官と会談


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岸信夫防衛相

 【東京】岸信夫防衛相、は12日、近く退任するデービッドソン米インド太平洋軍司令官と防衛省で会談した。米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を含む米軍再編を着実に進めることを改めて確認した。台湾海峡の平和と安定を維持する重要性で一致した。

 山崎幸二統合幕僚長との面談の冒頭でデービッドソン氏は「今世紀において国際秩序を守るため、最も世界で重要な2国間関係は日米同盟だ」と述べ、海洋進出を進める中国への対応を念頭に、日米が防衛面で連携を強める必要性を強調した。山崎氏は、中国軍の近代化や活動の活発化、北朝鮮による核、ミサイル開発などの問題に触れ、日米合同演習をはじめとする「2国間、多国間訓練を確実に実施できていることを力強く思う」と応じた。

 一方、岸氏は「非常に強固な信頼関係を構築し、緊密に意見交換を行うことで日米の防衛協力は着実に強化された」と語った。