女子サッカーのKYFA第33回九州なでしこ大会県予選決勝が11日、金武町フットボールセンターで行われた。ヴィクサーレ沖縄FCナビィータユースとcasaokinawa ale(カーサ・オキナワ・アレ)の対戦は延長20分を含む80分間で双方無得点のままでPK戦へ。2人が失敗したアレに対し、ヴィクサーレは5人目が決めて勝利し、九州大会(5月8、9日・宮崎県)への出場権を獲得した。
ナビィータがPK戦で勝利し、九州への切符を手にした。過去の対戦成績はアレが上回っていたが、力は拮抗(きっこう)していた。アレは守備陣から丁寧なパス回しを心掛け、サイドから中央へのクロスで攻めを展開した。
一方のヴィクサーレは自陣からボールを前へはじいた後に中盤からパスで組み立て、ゴール前で好機を狙った。主将の新里成実(寄宮中3年)、崎原奈美(古蔵中2年)が果敢にシュートを狙った。
両チームとも中盤の狭い空間での奪い合いが多く、ゴール前での得点チャンスも徹底守備に阻まれた。
PK戦ではヴィクサーレのGK諸見里麻紘(石嶺中2年)が2人目を体を張って阻止。これで重圧をかけると、3人目は枠を外して勝利につなげた。
主将の新里は「強く当たりに行って、絶対に負けないという気持ちでプレーした」と精神面での強さを誇った。崎原は「PKになる前に得点できなかったのは悔しい。九州では得点を決めて活躍したい」と気を引き締め直した。(大城三太)
▽決勝
ヴィクサーレ沖縄FCナビィータユース
0―0(0―0,0―0 延長 0―0,0―0)
(PK4―2)
casa okinawa ale