
サッカーの九州リーグと九州女子リーグが11日、西原町民陸上競技場で開催され、全保連琉球デイゴスは開幕戦でヴェルスパ大分と対戦し、3―0で快勝した。九州リーグの沖縄SVは九州三菱自動車との第3節を4―0と圧倒した。
沖縄SVとデイゴスが日程を合わせて初めて共同開催した。デイゴスの試合のハーフタイムに沖縄SVのダンスチーム・ミラクルズがエールを送るなど、互いにゲームを盛り上げた。
◆デイゴス
立ち上がりからサイド展開などで小気味よくつなぎ多彩に攻めたデイゴス。流れのまま前半8分、新加入のDF鏡玲菜がドリブルからミドルシュート。先制点を挙げ「幸先よいスタートが切れた」と喜んだ。
しかし、その後は中盤の素早いプレスでパスカットされ、カウンターを受けた。緊張から動きが硬く、昇格したばかりの相手に苦しい時間が続いた。
ハーフタイムに皆で「落ち着こう」と確認。後半7分にDF堀夏実がフリーキックで2点目を挙げると、ボランチ鏡を中心にボールがつながり始めた。終盤はくさびのパスを入れてチャンスメーク。後半33分、GKがはじいたところでDF西勝流奈がシュートし、だめ押しの3点目を決めた。
約半数が脱退し、今季は新加入3人を含め12人でスタート。パスの精度など課題は多いが、新主将の大屋夏希は「結果にこだわって姿勢で引っ張っていきたい」と意欲を示す。なでしこ参入と皇后杯の初戦突破、九州リーグ優勝へ向け、パスサッカーを洗練させていく。 (古川峻)
◆沖縄SV

沖縄SVは終始主導権を握る展開で圧勝したが、新加入したベテランDFの藤澤典隆は「もっと圧倒しないと一番大事な試合で点を取れない。チームとして甘い」と危機感を口にした。
立ち上がりから何度も好機をつくったがゴールがなかなか決まらない。前半23分に藤澤が左サイドからミドルシュートを放ち先制点を奪ったが、「チームの選択肢として良くはない。攻撃陣がもっと頑張ってほしい」と厳しい言葉を口にした。
3連勝にも浮き足立たない。藤澤は「目標から逆算すれば最低限の結果」とJFL昇格のみを見据える。
◇サッカー 九州リーグ(11日・鹿島市陸上競技場ほか)
沖縄SV(9)
4―0(2―0,2―0)
九州三菱自動車(2)
▽得点者【沖】藤澤典隆、赤木直人、藤池翼、東海林佑飛
全保連琉球デイゴス
3―0(1―0,2―0)
ヴェルスパ大分レディース
▽得点者 【全】鏡玲菜、堀夏実、西勝流奈