「頭がおかしくなりそう」…上大謝名で100デシベル超え5回 宜野湾市長が防衛局に抗議


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米軍普天間飛行場(資料写真)

 【宜野湾】米軍普天間飛行場に山口県の岩国基地からFA18戦闘攻撃機が飛来した12日、宜野湾市上大謝名で100デシベル以上の騒音が5回記録された。うち3回は110デシベルを超えており、最大値は午後5時30分の115・8デシベルだった。午後8時7分にも107・1デシベルを記録した。市には12日、市民から「頭がおかしくなりそうだ」など7件の苦情が寄せられた。松川正則市長は13日、沖縄防衛局の田中利則局長に電話で抗議し、市民生活への配慮を改めて申し入れた。

 110デシベルは間近で聞く車の警告音に相当し、120デシベルは人間の聴力の限界に迫るとされる。

 飛行場内で米兵が拳銃の訓練をしていたことについても、松川市長は「市民から明らかに見える訓練はいただけない」と田中局長に伝えた。

 12日は同市野嵩、新城でも100デシベルを超える騒音がそれぞれ2回、記録された。市民からは「窓を閉めてもテレビの音が聞こえない」などの苦情があった。