沖縄、妊婦のコロナ感染53人 今月だけで5人、急激に増加 6割が家庭内感染


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

 沖縄県は13日、県産婦人科医会のまとめとして、これまでに県内で新型コロナウイルスに感染した妊婦が53人に上ると発表した。4月1~8日には5人が感染し、4月に入り急激に妊婦の感染が増えているという。同会は、妊婦や妊婦の家族、身近で妊婦と接する人に対し、不要不急の外出を控えることや、大勢の飲み会を避け、清明祭(シーミー)は同居家族で最小限に行うなど、感染予防の徹底を呼び掛けている。

 同会によると、妊婦の感染経路は家庭内感染が約6割と最も多く、会食が約1割、不明が約3割だった。県内で感染者が増えると、妊婦の感染も増える傾向にある。

 新型コロナに感染した妊婦の多くは軽症や無症状だが、感染が判明した場合は、琉球大学病院か県立病院への入院が必要となる。医師の判断による帝王切開や、赤ちゃんとの2週間の面会禁止が必要になることもあるという。県内で感染した妊婦で胎児の異常や妊娠に支障を来したケースはない。

 ただ、日本産婦人科感染症学会によると、外国では、母子感染や死産に至った例も報告されている。米国では妊娠が重症化リスクになる可能性を指摘する報告もあるという。一般に、新型コロナ以外でも、妊婦が肺炎になった場合には重症化することがあり、妊娠中はレントゲン撮影や服用できる薬剤にも制限がある。

 

【まとめ】新型コロナウイルス・沖縄の最新情報