自宅療養のコロナ患者1人に健康観察せず解除 沖縄県「申し訳ない」


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沖縄県庁

 沖縄県は13日、新型コロナウイルスに感染し自宅療養中だった患者1人について、県が症状を確認する「健康観察」を1度も実施せず、療養を解除されていたと発表した。県の糸数公医療技監は本来であれば日々健康観察をすべきだったとして「適切な対応ができず大変申し訳なく思っている」と説明した。

 県によるとこの感染者は3月30日に発症、4月4日に検査で陽性と判明した。軽症のため自宅で静養を続け8日に解除されたが、この間、県の健康観察は1度も実施されなかったという。

 感染者は自宅での静養を続けていたため、周囲で新たな感染者は確認されていない。

 糸数技監は県が健康観察をしていなかった原因として3月末からの感染拡大で対応に追われたことや、人事異動に伴う引き継ぎが不十分だったことを挙げ、再発防止に取り組むとした。