CS進出キングス、地区優勝へ加速M1 三遠に85-80、復帰の並里躍動 第49戦


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 プロバスケットボールBリーグは14日、琉球ゴールデンキングス対シーホース三河など、新型コロナの影響で中止となっていた複数の試合の消滅が決まり、キングスのチャンピオンシップ(CS)進出が決定したと発表した。CS進出の条件となる地区3位以上が確定したため。キングスのCS進出は4度目。キングスは同日、愛知県の豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックス(西地区9位)と今季第49戦を行い、85―80で競り勝った。通算成績は38勝11敗で西地区首位のまま。地区優勝へ向けたマジックナンバーは「1」。新型コロナウイルス検査で陽性判定が出たため3月20日の広島戦から欠場が続いていた並里成が復帰した。次戦は21日、午後7時35分から沖縄アリーナで行う初のホーム戦として、名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。


並里 気迫前面に躍動

琉球―三遠 第3クオーター、シュートを放つキングスの並里成=14日、愛知県の豊橋市総合体育館(Bリーグ提供)

 第1クオーター(Q)残り約3分、約1カ月ぶりに登場した並里成がリング下で受けてシュートを決めると、次はフリースローを1本入れて1点差に詰め寄る。さらにジャック・クーリーを壁に使って守備の間を縫うようにドリブルし得点。逆転を図り最後は残り5秒で3点弾のブザービーターを沈め、連続8得点を挙げた。

 これまで三遠には3試合とも圧勝してきたが、この日は互いの堅守から一進一退の展開に。並里は場外に出そうなルーズボールをジャンプして拾いにかかったり、シュートが入らないとほえて悔しがったりするなど、気迫を前面に出しプレーした。

 78―77で迎えた第4Qの残り50秒。並里がゾーンディフェンスの中にいるドウェイン・エバンスへ、エバンスが外にいる今村佳太へパスでつなぐ。フリーで放った今村がこの日4本目の3点弾を決めて一気に優位に。最終盤の接戦で得たフリースローも並里が高い集中力で冷静に2本とも決め、勝利を決定づけた。

 久々の試合に並里は「もっとばてるかと思った」と振り返る。この日は沖縄アリーナから遠隔で観戦するブースターもおり、「また沖縄で待ってます」と呼び掛けた。


▽Bリーグ1部(豊橋市総合体育館、1103人)
キングス 38勝11敗
 85―80(24―20,13―16,23―23,25―21)
三  遠 12勝42敗
 

タフな試合 勝ち切った

 藤田弘輝HC(キングス)の話 三遠にインテンシティー(強度)の高い試合をされてタフな試合になったが、我慢して勝ち切った。80点取られた。プレーオフに向けて自分たちの守備のバスケを早い段階で取り戻せるようにしたい。