岸防衛相、自衛隊の新基地への常駐否定 シュワブの一時使用に含み


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岸防衛相(資料写真)

 【東京】岸信夫防衛相は15日の参院外交防衛委員会で、名護市辺野古の新基地建設に関連し、「普天間飛行場代替施設における恒常的な(日米)共同使用は考えておらず、その考えにこれからも変更はない」と述べ、自衛隊が常駐する可能性を否定した。1月の参院予算委員会で、陸上自衛隊水陸機動団配備を想定した計画図があるかのような答弁をし、その後も補足説明をしなかったことについて「おわびする」と述べた。

 岸氏は、既存の米軍キャンプ・シュワブへの常駐については回答を避けた。訓練など一時的な使用は「答えを差し控える」と実施に含みを持たせた。

 辺野古新基地に自衛隊が常駐しないとの説明は「例外的」に行ったものだと強調。辺野古新基地がオスプレイの運用機能を移すための施設であることや、「移設に関わるさまざまな経緯」を考慮した答弁だとした。

 長崎県の相浦駐屯地に配備された既存の2個連隊や、佐賀空港に配備予定の陸自オスプレイなどと連携する必要があるとした。

 白真勲氏(立民)への答弁。