うるま市長選 立候補した2氏の横顔 政治家を志したきっかけは?


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(左)中村正人氏 (右)照屋寛之氏

 【うるま】25日投開票のうるま市長選が18日、告示された。立候補を届け出た前市議の中村正人氏(56)=自民、公明、会派おきなわ、無所属の会推薦=と、沖縄国際大名誉教授の照屋寛之氏(68)=共産、立民、社民、社大、新しい風・にぬふぁぶし推薦=の新人2氏の一騎打ちとなる見通しだ。両氏が政治を志した理由や素顔に迫った。


人に優しい街」目指す 中村正人氏

 政治家を志したきっかけは29歳のころ、当時の具志川市青年連合会に所属していた時だった。市の施設建設に関する協議会に参加し意見を述べたが、却下されたことがあった。

 それから「若者の意見を市政に反映させたい」と考えるようになった。それからうるま市議を目指し、29歳で出馬したが落選。その後、33歳で初当選を果たした。市議6期22年の中で強く印象に残っている出来事は、2市2町の合併に伴ううるま市誕生に向けた一大事業だという。連日連夜、協議を重ねた。大変だったが、今となっては懐かしい思い出となっている。

 目指す市の将来像は「人に優しいうるま市」。自分が住む地域に誇りを持つことができ「うるま市が大好きだ」と市民が思えるようなまちづくりを進めたいと考えている。1965年3月生まれ、市田場出身。


行政研究の成果市政に 照屋寛之氏

 大学で37年間、行政学や政治学を研究してきたが、政治への関心は若い頃からあった。高校在学時、米軍関係の事件事故が相次いだことがきっかけだった。

 当初は中学校の社会科教員を目指していた。大学で勉強を続ける中で、教授の勧めもあり、研究者への道を進み始めた。大学で教えるようになると、調査研究のために県内外の地方自治の現場を歩いて回った。

 「もし自分がここの市長ならこういう取り組みがしたい」。現場を歩きながらそう考えた。「心のどこかで政治家への思いを持っていた」と振り返る。

 うるま市が持つ潜在力は高いと感じており、市長選では「もっとできるよ うるま市は さぁみんなの力で!」を掲げる。当選すれば培ってきた研究成果を市政でも役立てるつもりだ。1952年10月生まれ、市前原出身。